内服薬の中でも液体で飲みやすく、体内への吸収が早い「液剤・シロップ剤」。需要が高い一方で、受託製造メーカー(CDMO)によって得意とする剤形や最小ロット、対応可能な充填・包装技術は大きく異なります。
この記事では、液剤・シロップ剤の製造委託を検討している担当者に向けて、国内の主要な受託製造メーカーの特徴や業者選びのポイント、実際の依頼フローについて詳しく解説します。
国内で液剤・シロップ剤の受託製造を行っている主な業者を紹介します。各社の強みや得意領域をまとめましたので、委託先選びの参考にしてください。
液剤の受託製造に強みを持つ中北薬品は、医療用医薬品から一般用医薬品、化粧品まで、多彩な容器・容量・ロットに対応した内用剤および外用剤の生産実績を持ちます。PIC/SやICHなどの国際的な品質基準に適合する厳格な管理体制を構築しており、高速での大量生産も可能です。
| 薬品カテゴリ | 具体例 |
|---|---|
| 内服用剤 | シロップ剤・懸濁剤・エリキシル剤・リモナーデ剤・エキス剤など |
| 外用剤 | 吸入剤・含嗽剤・口腔内スプレー剤・ローション・消毒剤など |
| 会社名 | 中北薬品株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 愛知県津島市白浜町番場52-1 |
| 電話番号 | 0567-32-1445 |
| 公式HP | https://www.nakakita.co.jp/jigyo/seizo/ |
アルフレッサファーマは、製剤開発や治験薬製造から、製造販売承認、原料調達、量産に至るまで一貫した受託製造サポートを提供しています。危険物第4類の取扱いに対応した製造設備と技術を有しており、シロップ剤などの内服用液剤から軟膏・クリームといった外用剤まで、製剤設計から対応。無菌充填や多様な包装仕様など、複雑なニーズにも柔軟に応える技術力が強みです。
| 薬品カテゴリ | 具体例 |
|---|---|
| 錠剤 | 素錠・糖衣錠・フィルムコート錠 |
| 粉剤 | 細粒剤・顆粒剤・ドライシロップ等 |
| 液剤 | 内服用液剤(シロップ剤)、外用液剤(軟膏剤、クリーム剤) |
| 会社名 | アルフレッサファーマ株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 大阪市中央区石町二丁目2番9号 |
| 電話番号 | 06-6941-0300 |
| 公式HP | https://www.alfresa-pharma-cmo.jp/index.html |
ミッケル化学は、液体の受託加工に特化したサービスを展開しています。調合・充填から小分け、詰め替えまで専門的な技術を有し、開発から量産まで一貫した対応が可能。東西2つの自社工場とグループのネットワークを活かし、小ロットやスポット製造から大規模な量産まで、クライアントの事業フェーズに合わせた柔軟な生産体制を提供します。
対応可能な剤形について公式サイトに詳細な記載はありませんが、医薬部外品や化粧品にも対応しており、薬用ハンドソープなどの受託加工実績が公開されています。
| 会社名 | ミッケル化学株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都江東区石島2-14 |
| 電話番号 | 03-5633-2520 |
| 公式HP | https://miccheal.co.jp/ |
丸石製薬は、外用液剤を中心とした医薬品の製剤設計から、全工程の製造受託、あるいは一部工程のみのスポット受託まで、ニーズに応じた柔軟な製造体制を整えています。外用液剤専用ラインを10ライン以上保有しており、容器の素材や形状、包装・表示資材の細かな指定に対応します。
| カテゴリ | 具体例 |
|---|---|
| 外用剤 | 液剤・ローション剤・ゲル剤・泡剤・軟膏・クリーム・オイル類 |
| 注射剤 | 要相談 |
| 内服固形剤 | 要相談 |
| 内服用液剤 | 要相談 |
| 会社名 | 丸石製薬株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 大阪市鶴見区今津中二丁目4番2号 |
| 電話番号 | 06-6964-3100 |
| 公式HP | https://www.maruishi-pharm.co.jp/ |
製造された医薬品は、国内外を問わず、必要とされる国や地域へとスムーズに提供できるのがビジネスの理想です。CDMOのなかには海外に製造拠点を構え、FDAや三極対応などの国際的な認証を得ている企業もあります。将来的なグローバル展開を視野に入れているのであれば、製造後の海外展開まで支援可能なCDMOを選ぶとよいでしょう。
当サイトでは、製造したい医薬品の剤形や目的に合わせて最適なCDMOを厳選して紹介しています。委託先選びの参考に、ぜひご活用ください。
液剤やシロップ剤は、製品のターゲットや目的に合わせて適切な種類と加工方法を選択することが重要です。ここでは、開発前に押さえておくべき基本知識を解説します。
受託製造業者(CDMO)へ依頼する際の標準的な流れは以下の通りです。
※業者によっては、事前の工場見学や適合性調査(オーディット)が実施されるケースもあります。具体的な手順については各社へお問い合わせください。
液剤・シロップ剤の製造に対応している業者は多数存在するため、自社のフェーズや求める品質水準に適したパートナーを見極めることが重要です。ここでは、業者選定の際に確認すべき4つのポイントを紹介します。
テスト製造や市場導入の初期段階では、小ロットからスモールスタートできるかが重要になります。同時に、事業が成長した際にスムーズな量産(スケールアップ)へ対応できる生産能力があるかも、将来的な工場移管リスクを下げるために確認しておくべきポイントです。
ガラス瓶、プラスチックボトル、アルミスティックなど、希望する容器素材や特殊な包装形態に柔軟に対応できる設備があるかを確認します。ただし、容器の形状や容量によって充填ラインのスピードが変わるため、求める生産量と納期を担保できるかどうかのすり合わせは必須です。
液剤やシロップ剤は水分を多く含むため、微生物汚染のリスクが高く、厳密な衛生管理が求められます。医薬品や医薬部外品を製造する上で、GMP基準などの法規制や品質基準を確実にクリアしているかを確認してください。異物混入を防ぐための検査体制の充実度も重要な判断基準となります。
単なる製造委託(OEM)に留まらず、処方開発や製剤設計の段階からサポート(CDMOとしての機能)を提供しているかを確認しましょう。製造開始後も、安定供給に向けたプロセス改善やコストダウンの提案など、トラブル発生時を含めて手厚いフォローアップが期待できるパートナーを選ぶことが成功の鍵となります。
錠剤・カプセルが主の化学合成医薬品や、注射剤・点滴剤が主のバイオ医薬品など、CDMOによって製造できる医薬品に違いがあります。ここではそれぞれのおすすめCDMOについて詳しくご紹介しています。ぜひ自社の開発工程に合った依頼先にお問い合わせください。

| 製造能力 |
|---|
| 錠剤:36億錠/年 細粒・顆粒剤:900t/年 ※ |

| 製造能力 |
|---|
| 公式サイトに記載なし |

| 製造能力 |
|---|
| チューブ:5,500万本 ボトル:2,000万本※ |