風邪薬や胃薬といった医療用医薬品から、小児用薬、サプリメント(健康食品)に至るまで、飲みやすさや成分の安定性から広く採用されている「顆粒剤」。
顆粒の受託製造(OEM/CMO/CDMO)を行っているメーカーは国内に数多く存在しますが、各社によって得意とする領域(医薬品か食品か)、対応可能な造粒技術、最小ロット(MOQ)の基準などは大きく異なります。
本記事では、実績豊富な国内の主要な顆粒受託製造業者の特徴を整理するとともに、失敗しない業者選びのポイントや、製造依頼の基本的なフロー、造粒加工の基礎知識を解説しています。
自社のニーズにマッチした製造パートナー探しにぜひお役立てください。
ここからは、国内で顆粒の受託製造において豊富な実績を持つ主要な業者を紹介します。それぞれの特色や得意領域を比較し、パートナー選定の参考にしてください。
ダイトは、経口固形製剤や高薬理活性製剤の製造に特化した医薬品受託製造業者(CDMO)です。異なる原料の交叉汚染(クロスコンタミネーション)を防止する高度な品質管理体制を構築し、日米欧のグローバルな三極GMPにも準拠しています。高品質かつ大規模な量産体制を求めている企業に向いています。
| 薬品カテゴリ | 具体例 |
|---|---|
| 医療用医薬品 | 抗がん剤、降圧剤、糖尿病治療薬 |
| ジェネリック医薬品 | 鎮痛薬、抗生物質、抗アレルギー薬 |
| OTC医薬品 | ビタミンサプリ、鎮咳去痰薬 |
| 高薬理活性製剤 | ステロイド製剤、ホルモン剤 |
| 会社名 | ダイト株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 富山県富山市八日町326番地 |
| 電話番号 | 076-421-5665 |
| 公式HP | https://www.daitonet.co.jp/ |
アピは、健康補助食品(サプリメント)のOEM事業と、医薬品のCMO事業の両輪を展開する老舗企業です。自社工場での一貫生産により、安定した品質での製品化を実現しています。顆粒・造粒製造に関してもノウハウが深く、粒度が均一で美しい顆粒や、円柱状の顆粒の製造などに柔軟に対応可能です。
| 薬品カテゴリ | 具体例 |
|---|---|
| 抗生物質 | セフェム系・カルバペネム系抗生剤の製剤製造、開発企画、MF登録業務 |
| バイオ医薬品 | バイアル製剤(凍結乾燥注および液注) |
| 外用薬 | ローション、乳液、クリーム、ゲル、フォームなど |
| 会社名 | アピ株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 岐阜県岐阜市加納桜田町1-1 |
| 電話番号 | 058-271-3838 |
| 公式HP | https://www.api3838.co.jp/ |
ニホンバイオフーヅ製造は、宮崎県にISO22000・健康食品GMP認定工場を持つOEMメーカーです。「小ロット・多品種・即対応・即納品・低リスク」をモットーに掲げ、オリジナル健康食品の企画から製造、販売サポートまでを一貫して行っています。粉末・顆粒の受託製造に関しても、在庫リスクを抑えつつ多様なニーズに合わせた誠実な商品展開をサポートしてくれます。
| カテゴリ | 具体例 |
|---|---|
| ハードカプセル | 豚ゼラチンカプセル・HPMCカプセル・プルランカプセル・耐酸性カプセル |
| ソフトカプセル | オーバル5・オーバル6・オーバル7.5 |
| タブレット(打錠) | 8~15mmφサイズに対応(※一部サイズは協力会社にて製造) |
| 顆粒・粉末 | プロテインや青汁の製造・アミノ酸の顆粒加工など |
| 会社名 | ニホンバイオフーヅ製造株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 宮崎県宮崎市田野町字桜ヶ丘乙1730-10 |
| 電話番号 | 0985-86-5616 |
| 公式HP | https://www.n-biofoods.com/ |
健康フーズは、新設備と徹底した品質管理体制を備え、原料加工から最終包装まで一貫した製造を行っている企業です。ソフトカプセルや植物由来の耐酸性ハードカプセルなどの製造実績が豊富であるほか、顆粒製品においても「細粒」や「円筒顆粒」など、商材の特性に合わせた加工に幅広く対応しています。
| カテゴリ | 具体例 |
|---|---|
| 錠剤 | 素錠・チュアブル錠 |
| コーティング | 糖衣錠・フィルムコーティング錠 |
| ハードカプセル | 0号~3号に対応 |
| ソフトカプセル | オーバル |
| 顆粒 | 細粒・円筒顆粒 |
| 会社名 | 健康フーズ株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 神奈川県横浜市青葉区あざみ野南2-11-24 |
| 電話番号 | 045-911-7511(サプリメント部・代表) |
| 公式HP | https://www.kenko-foods.jp.net/ |
製造後の医薬品は、国内外を問わず、必要とされる国や地域へとスムーズに提供できるのがビジネスの理想。CDMOのなかには海外に製造拠点を構え、FDAや三極対応などの認証を得ているところがあり、グローバル展開を考えているのであれば、製造後の支援ができるCDMOに依頼するとよいでしょう。
このサイトではそんなCDMOのなかから、製造したい医薬品の剤形別におすすめのCDMOをご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
製品を開発する際、顆粒にはいくつかの種類があり、ターゲット(大人か小児かなど)によって適した加工方法が異なります。発注前に基本的な知識を押さえておきましょう。
また、これらの顆粒を作るための「加工方法(造粒技術)」によっても、適した商材が変わってきます。
実際に業者へ製造を依頼する場合の、一般的なフローは以下の通りです。
顆粒製造に対応している業者は多数存在しますが、自社のビジネス要件に合う最適なパートナーを見つけるためには、明確な選定基準を持つことが重要です。以下の3つのポイントを比較検討の軸にしましょう。
初めての開発やテストマーケティングで在庫リスクを抑えたい場合は、小ロット生産に対応している業者を選ぶことが重要です。ただし、小ロットの場合は製造単価が割高になる傾向があるため、初期費用(試作費など)や製造費、検査費の内訳を明確に提示してくれる誠実な工場を選定しましょう。将来的な大規模展開を見据え、スケールアップ時のコストメリットが出せるかどうかも事前に確認が必要です。
医薬品やサプリメントなど「人が口にするもの」だからこそ、品質と安全性の担保は企業の生命線です。一定の品質がシステムとして保証されている「GMP適合認定工場(医薬品GMP・健康食品GMPなど)」や「ISO認証」を取得している業者を選ぶことで、消費者への安全性アピールとトラブル回避に直結します。
受託製造を初めて行う場合、単なる「製造」だけでなく、処方設計(味や溶けやすさの調整)、適切なパッケージ素材の選定、薬機法に基づく表示確認など、多くの専門知識が求められます。企画段階からの成分提案や、機能性表示食品の届出サポート、目的に合った原料調達までをワンストップで行ってくれる業者を選ぶと、開発のリードタイムを大幅に短縮できます。
錠剤・カプセルが主の化学合成医薬品や、注射剤・点滴剤が主のバイオ医薬品など、CDMOによって製造できる医薬品に違いがあります。ここではそれぞれのおすすめCDMOについて詳しくご紹介しています。ぜひ自社の開発工程に合った依頼先にお問い合わせください。

| 製造能力 |
|---|
| 錠剤:36億錠/年 細粒・顆粒剤:900t/年 ※ |

| 製造能力 |
|---|
| 公式サイトに記載なし |

| 製造能力 |
|---|
| チューブ:5,500万本 ボトル:2,000万本※ |