軟膏・クリーム剤の製造には、有効成分の安定性確保をはじめ、肌への浸透性と使用感のバランス、水と油の乳化・分散技術が求められます。受託製造を行うメーカー(CDMO)は数多く存在しますが、各社の得意分野や最小ロットの基準はさまざまです。
こちらでは、軟膏・クリーム剤製造業者の選び方のポイントや基本的なフロー、実績豊富な主要メーカーの特色を整理して解説します。
ここからは、国内で軟膏・クリーム剤の受託製造に対応している実績豊富な業者を紹介します。それぞれの特色を比較し、自社のニーズに合う業者選定の材料としてご活用ください。
高田製薬は、外用剤や注射剤、内服固形剤などを幅広く製造する企業です。製剤工程から包装工程まで一貫した受託製造体制を構築しています。外用剤においては、軟膏剤やクリーム剤、ローション剤に対応し、主に大宮第二工場で製造を担っています。
| 薬品カテゴリ | 具体例 |
|---|---|
| 外用剤 | 軟膏剤・クリーム剤 |
| 注射剤 | 注射剤(アンプル)・凍結乾燥注射剤(アンプル・バイアル) |
| 内服固形剤 | 錠剤・フィルムコーティング錠・口腔内崩壊錠・チュアブル錠・顆粒剤・散剤・シロップ用剤(ドライシロップ) |
| 会社名 | 高田製薬株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 埼玉県さいたま市南区沼影1丁目11-1 |
| 電話番号 | 048-816-4193 |
| 公式HP | https://www.takata-seiyaku.co.jp/index.html |
万協製薬は、1960年に外用薬の製造工場として神戸市で設立されました。1996年11月に本社工場を移転して以降も、外用剤の設備導入や工場増築を継続的に実施しています。軟膏剤やパスタ剤、クリーム剤など、多岐にわたる外用剤の製剤受託に対応する体制を整えています。
| カテゴリ | 具体例 |
|---|---|
| 外用剤 | 軟膏剤・パスタ剤・クリーム剤 |
| 内、外用剤 | 液剤 |
| 外用剤 | 乳剤・懸濁剤・リニメント剤・ローション・スプレー剤 |
| 会社名 | 万協製薬株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 三重県多気郡多気町仁田725-1 |
| 電話番号 | 0598-30-5266 |
| 公式HP | https://www.bankyo.com/ |
長年にわたる皮膚外用剤の研究と、剤形に関する技術の蓄積を活かし、製剤設計から生産までを総合的にサポートする企業です。多品種少量生産から大量生産まで柔軟に対応するほか、治験薬GMPにも準拠しています。処方検討や実生産の段階にとどまらず、幅広いフェーズでの技術的な相談を受け付けています。
| カテゴリ | 具体例 |
|---|---|
| 処方設計 | 軟膏(溶解・分散)・クリーム(溶解・分散)・ローション(溶解・分散)・外用液 |
| 治験薬 | 同上 |
| 実生産 | 同上 |
| 会社名 | 岩城製薬株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都中央区日本橋本町四丁目8番2号 |
| 電話番号 | 03-6626-6250 |
| 公式HP | https://www.iwakiseiyaku.co.jp/ |
医薬品GMPに適合した高い水準の製造技術と品質管理体制を有する企業です。軟膏剤やクリーム剤、ゲル剤、液剤など、多種多様な外用剤のOEM製造に対応します。処方設計から最終製品の包装工程まで、顧客の細かなニーズに合わせた製品提供を実施しています。品質部門もGMPに準拠し、常に厳格な管理体制の維持・向上を図っています。
| カテゴリ | 具体例 |
|---|---|
| 外用剤・軟膏剤 | クリーム剤・ゲル剤 |
| 外用液剤 | 点鼻薬・消毒薬など |
| 会社名 | 株式会社雪の元本店 |
|---|---|
| 所在地 | 奈良県橿原市大谷町182番地 |
| 電話番号 | 0744-22-2440 |
| 公式HP | https://www.yukinomoto.co.jp/ |
製造後の医薬品は、国内外を問わず、必要とされる国や地域へとスムーズに提供できるのがビジネスの理想。CDMOのなかには海外に製造拠点を構え、FDAや三極対応などの認証を得ているところがあり、グローバル展開を考えているのであれば、製造後の支援ができるCDMOに依頼するとよいでしょう。
このサイトではそんなCDMOのなかから、製造したい医薬品の剤形別におすすめのCDMOをご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
外用薬は、目的とする用途や対象部位によって適した剤形が異なります。まずは基本的な種類と特徴を押さえておくことが重要です。
業者への依頼から納品までは、大まかに以下の6つのステップで進行します。
外用薬は内服薬などと異なり、直接肌に触れる際の使用感やテクスチャーが製品評価に直結します。業者を選定する際は、以下の3つのポイントに注目することが重要です。
軟膏やクリームのような半固形製剤は、ラボでの試作段階と工場での量産設備とで、加熱・冷却のスピードや撹拌(かくはん)の条件が大きく変動します。そのため、「試作品と同じ使用感・粘度が量産時に再現できない」「乳化状態が崩れて分離してしまう」といったスケールアップ時のトラブルが起こりやすい傾向にあります。
有効成分の安定性や肌への浸透性を担保しつつ、量産時にも品質のブレを生じさせない高度な製剤設計力と、豊富なスケールアップノウハウを備えているかを確認することが不可欠です。
医薬品や医薬部外品を製造する場合、医薬品GMP(適正製造規範)に準拠した厳格な品質管理体制が必須です。品質保証の基本要件を満たしていることに加え、クリーム剤の水と油を微細に混ぜ合わせる真空乳化装置や、軟膏中の有効成分を均等に分散させるロールミルなど、半固形製剤に特化した専用設備が充実しているかどうかも重要な判断基準となります。
外用薬は、アルミチューブ、ラミネートチューブ、ポンプ式ボトル、ジャー容器など、商材の特性によって最適な容器が異なります。粘度の高い軟膏やクリームを空気を巻き込むことなく正確な容量で充填する高度な技術を備えているかどうかが問われます。
自社が希望する容器形状に対応可能な包装ラインを保有しているか、また、直接肌に触れる製品として微小な異物混入も許さないクリーンな充填環境が整備されているか、事前の確認が欠かせません。
錠剤・カプセルが主の化学合成医薬品や、注射剤・点滴剤が主のバイオ医薬品など、CDMOによって製造できる医薬品に違いがあります。ここではそれぞれのおすすめCDMOについて詳しくご紹介しています。ぜひ自社の開発工程に合った依頼先にお問い合わせください。

| 製造能力 |
|---|
| 錠剤:36億錠/年 細粒・顆粒剤:900t/年 ※ |

| 製造能力 |
|---|
| 公式サイトに記載なし |

| 製造能力 |
|---|
| チューブ:5,500万本 ボトル:2,000万本※ |